pas à pas
前に進もう…少しずつ。少しずつ。
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部長を務めているバロックダンス部の芸祭に向けての練習が来週から始まります。
今回は踊りは4つ、その他演奏も入れて、大体45分以内のプログラムになる予定。
いままでは舞踏譜に書かれている足のステップのみ踊っていたのですが、今年は腕の動き、ポール・ド・ブラport de brasもつけて踊ります。どうなることやら…楽しみです!
1年生の時に訳も分からず、ガヴォット、メヌエットを踊った時には、部長をするなんて想像していなかったですが、今ではやってみて本当に良かったと思っているし、最後まで良い部活にしていけるように努力したいと思います。
ちなみに今回芸祭で踊ろうと思っているLa Bourgogneの実際に踊っている動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=ZrDn63wQ4Pc
興味ある方、引き続き募集中です。初心者大歓迎!手とり足とり一緒にやっていきますので、ご安心ください。舞曲弾くの楽しくなりますよ!
ご興味ある方はこちらから練習日程を見れますので、遊びに来てくださいね!
http://barobarobarodan.blog.shinobi.jp/%E7%B7%B4%E7%BF%92%E6%97%A5%E7%A8%8B/
今日(7/3)は通奏低音のアーベント(勉強会)。
僕はバロック声楽専攻の山口紗知さんとカッチーニCacciniのロマネスカに基づくアリア、Torna deh tornaを演奏しました。
昨年から、17世紀の曲を弾く時は、最初に即興で前奏曲的なものを入れるようにしています。
今日もそれを入れてみて演奏。
即興も誰かに聞かせる場でやってみることによって度胸も付くし、反省点やうまくいっていることも見つけられるので、今後も続けていくつもりです。
共演してくださった紗知さんには感謝です。とても楽しかったです!
ところで、今日他の人の演奏を聴いていて、思ったことが少なからずあります。
同じ先生についている以上、全員が多かれ少なかれ弾き方が似てしまうのは仕方のないことだと思います。それから、誰かに師事して勉強するというときにその先生のマネをしてみることで学べることもあることはわかっています。
しかし、表面的に、自分で一度も噛み砕かずマネだけをすることは何の勉強にもならないと思うのです。
特に通奏低音のように抽象的になりやすい分野に関しては、文献や理論などの客観的な事実と、実際の演奏の方法とのバランスには注意するべきだと思います。
先生が実際にレッスンで勧める方法や、演奏会での弾き方は、その先生の選んだ、あるいは作り出した演奏法です。文献にアルペジオのスピードや音の質のことなんてどうしても書ききれないので、どうしても個人の想像力やセンスに従って変わってしまうものだと思います。
先生たちそれぞれに基づく根拠があってその演奏方法を選択していると思うのですが(そのはずですが…)、その根拠を実体験していない僕たち弟子が表面的にマネしても、それはその先生の劣化版を作り出す結果となると思うのです。
その先生の弾き方をマネするよりも、なぜ先生がその弾き方を選んでいるのか、勧めているのかを考えたり調べたりすることのほうが、何倍も大切なことだと思います。
ある先生が紹介してくださった、当時の多声マドリガーレやコラールを初見しても良いと思うし、フレスコバルディのトッカータやルイ・クープランのノン・ムジュレのプレリュード、その他様々な曲を手あたり次第通奏低音で分析してみるのも良いと思います。
舞曲を演奏するのなら、その踊りを実際に体験してみることも絶対必要だと思います。
時間がかかる方法ですが、学生の間はそういう勉強がじっくりできる幸せな時間だと思うのです。やっぱり学生でなくなると、食べていくことを考えなくてはいけないので、勉強だけに絞れる時間ってなかなか取れないと思います。
それに、表面的にマネした演奏とは違って、自分で噛み砕いて取り入れた情報は、一生の財産になるはずです。
なんだか今日の演奏を聴いていると、先生のマネのクオリティーが高いか低いかだけの演奏になっているなと感じました。プロの(古)楽器奏者を目指すなら、学生のうちから客観的な根拠を見つける研究者的な面も持ち合わせなければいけないと、個人的には思います。(僕も含めて。ですよ!)
もっと和声やソルフェージュ、対位法やダンス、美術品などもそうですが、音楽の周辺に散らばるあらゆる勉強をして、自分のセンスを磨いていきたいものです。それって練習室にこもってひたすらにさらうことよりも大事なんじゃないかな…
偉そうに書いていますが、僕が完璧にできているとは思ってません(>_<)
むしろ、こういうことを考えて勉強中の身だからこそ、今日の勉強会の演奏は聞いていて得るものがあまりに少なかったと思ったので書いてみました。
せっかくみんなで集まって1人1曲だけしか弾かないのだから、毎月のテーマに本気で取り組んでみるくらいしても良いんじゃないかなと思います。レッスンだけでなくて、図書館で本を読んだり楽譜を探したりして。勉強会がいつの間にか発表会になってしまっている気がしてなりません。
分析して、とにかくみんなでやってみるということをやったのですが、皆なんとなく楽しそうで良かったです。
でも、僕としてはちょっと内容的に欲張りすぎたかなと思わなくもなくて、もうちょっとゆっくり色々議論しながらやる時間が取れるとよかったかなと反省です。
僕も気軽に実践できる機会がほしかったのでやれたのはよかったのですが、1回じゃ足りないな…またどこかのタイミングで集まってやるといいかなと思いました。
そもそもなぜ今年こんなに即興について勉強を全体でやっているかというと、あまりにも学校でやる機会がないからというのと、勉強の仕方がわからないという状態の人が多かったから。
文句を言って嘆いているだけじゃなくて、いっそ自分で現状を変える努力をしてみようと思ったからです。
僕自身も学部2年生のときに、どうしても即興に対しておびえていました。ずっと同じバスが繰り返される曲(オスティナート・バスと言っています)で、100パターン通奏低音の右手を考えてこいとか言われても考える術もアイデアもないし…。そこで、学校外の先生のところに即興の勉強方法を教わりたくて伺ったのですが、その先生が教えて下さった方法がすごくわかりやすくて、ためになったのです!今でもその時にやった勉強の方法は使っています。
もちろん勉強会では、その先生がやって下さったすべての方法をやったわけではありませんし、僕が理解して話せる範囲のことを共有しただけですが、それでも何のメソッドも持たずに勉強するよりは勉強しやすくなるのではないかと思います。それから、誰かに話し、アウトプットをすることで、僕自身が何をわかっていて、何がわかっていないかはっきりするので、良い機会でした。
次回はもっと実践する時間をみんなで作れるといいかなと思います。
学生同士で誰がうまいとか下手とか言ってつぶしあうのではなく、もっと自主的に協力できる、良い雰囲気になっていくといいな…
アテネフランセに5月から通って本当に基礎から勉強しています。
学校で授業を取っていたときはなんか早すぎてついていけなかったのですが、ゆっくり基礎をやり直してみると、意外とルールは明確で楽しいです。
まあ、スラスラ会話をしたりするのには時間はかかりそうですが、なんとなく…いい感じ!(根拠はないですが)
勉強のために放送大学のフランス語入門を録画しているのですが、その一番最後にフランス語の歌として何故かモンテクレールやクレランボーのカンタータが紹介されています!しかもイラスト付き(笑)
フランス語のカンタータは難しいのですが、聴くのも弾くのも大好きです!なのでそれが流れてくるとなんだかやる気がでます!
フランス語頑張るぞー!
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プロフィール
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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