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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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フィレンツェの旅行記の2回目ですが、今回はウフィツィ美術館、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂について書こうと思います。


ウフィツィ美術館の横にあるシニョーリア広場Piazza della Signoriaの彫刻


どちらとも超有名観光地だけあって、連日大行列が出来ていました…。
フィレンツェに行ったら見た方が良いことは間違いないですが、並ぶのは覚悟した方が良いかもしれません。特に大聖堂そのものはクーポラに上らなければ無料で入場できる一方予約が出来ないので、正面から入りたい場合には結局どうしても並ぶハメになるのです…
しかし、ウフィツィを含むその他の美術館は予約していくだけで列に並ぶストレスが大幅に軽減されるので、見たいところがあれば必ず予約をした方が良いと思います!滞在最終日に軽い気持ちで予約なしでアカデミア美術館に行ったら入るまでに1時間も並びました(^-^;

〇ウフィツィ美術館


サンドロ・ボッティチェリSandro.Botticelliの『春Primavera

様々な名画、名彫刻が所蔵されている超有名な美術館です!
事前に予約してあったのですが、入場時間の指定がある上に予約票をチケットに引き換えしてもらってから入らなければならなかったので、着いた時にはチケットの引換所がわかりにくくてちょっと慌てました。
中に入るとセキュリティチェックがあり、予約済みの列と当日購入の列が合流するのですが、列も順番もあったものではなく(怒)もみくちゃになりながらチェックを終えて入場しました。
連日あのカオスな状態を繰り返しているのかと思うと呆れるばかりですが、きっと改善されることは無いでしょう(笑)

中に入ると入口のストレスをすっかり忘れさせてくれるような空間が広がっていました。



天井も綺麗に装飾されています



建物内部の装飾も綺麗ですし、もちろん美術品も見ごたえバッチリ。結構広いのでじっくり見るとそれなりに時間がかかりますが、せっかく行くならゆっくり鑑賞することをおススメします。

メディチ家歴代のコレクションが所蔵されているだけあってボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ等のイタリアルネサンス美術の宝庫とも言える場所だったので、個人的にはとっても楽しかったです。某ファミレスでよく見る有名絵画の多くも、本物はここに所蔵されています。フラッシュはダメですが、写真はOKなので撮りまくりです(笑)

レオナルド・ダ・ヴィンチLeonardo da Vinciの『受胎告知Annunciazione


サンドロ・ボッティチェリSandro.Botticelliの『ヴィーナスの誕生La Nascita di Venere


ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョMichelangelo Merisi da Caravaggioの『メデューサの頭Testa di Medusa

また、楽器や楽譜が描かれているモノもいくつかありました。


フランドルの画家ハンス・メムリンクHans Memlingの『聖母子と2人の天使Madonna in trono tra due angeli

ロッソ・フィオレンティーノRosso Fiorentinoの『奏楽の天使Angelo musicante


ピエール・フランチェスコ・ディ・ヤコポ・フォスキPier Francesco di Jacopo Foschiの『音楽家の肖像Ritratto di musico

この楽譜は読めそう!

テラスからはお隣にあるヴェッキオ宮殿が見えました。

この宮殿も訪れたので、別の回に書こうと思います。
日本で数年前にあったウフィツィ美術館展には行きましたが、天井や部屋の装飾は流石に見ることが出来なかったので、やはり実際に現地に行ってみると雰囲気も楽しめてとても良かったです。
入場の時は気が付かなかったのですが、入場の列が出来ている場所にはフィレンツェに関連した偉人達の像が建っていました。

ダ・ヴィンチ

ペトラルカ

ガリレオ・ガリレイ

ダンテ

〇サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

次はフィレンツェの顔とも言える大聖堂について書こうと思います。

1436年の献堂式でギョーム・デュファイGuillaume du Fayのモテット「ばらの花が咲頃Nuper rosarum flores」が演奏されたことでも有名ですよね!

完全予約制になっているクーポラcupolaは予約していたので、合わせて聖堂の向かいにあるサン・ジョヴァンニ洗礼堂Battistero di San Giovanni、ジョットの鐘楼Campanile di Giotto、大聖堂の博物館は同じチケットで入場できました。


ジョットの鐘楼

クーポラの予約は現地でも出来るようなのですが、博物館に掲示されていた予約状況を見てみると、5日先まで予約がいっぱいとなっていました。早めにネットで予約していった方が良いと思います。

・クーポラと大聖堂


ジョルジョ・ヴァザーリGiorgio Vasariと彼の死後引き継いだフェデリコ・ツッカリFederico Zuccariによる天井の『最後の審判Giudizio Universale

クーポラは屋根の上に乗っている卵みたいな部分の所のことです。中から上るためには予約が必須となっていました。
30分ごとに時間が区切られていますが、遅れると入れなくなるのでちょっと早めに行くといいかもしれません。結構階段がきついし怖い場所もあるので、早めに待っておいて列の前の方にいれば適度にゆっくり自分のペースで上りやすいかなと思います。

上からの景色です。


予約が夕方の5時半だったので、中に入った時には正面からの入場は終了しており、がらんとした聖堂内部を見ることが出来ました。

実は正面からの行列に並ぶのがめんどくさくなってしまったので、結局内部を見たのはこのとき限りになりました…
同じような理由でもう一度高い建物に上るのはしんどかったため、ジョットの鐘楼もパスしました(笑)

・洗礼堂と博物館


洗礼堂は『神曲』の著者としても有名なダンテ・アリギエーリDante Alighieriが洗礼を受けた場所としても有名で、『神曲』の中でも名前が登場します。

内部の様子。全面モザイク模様で飾られています。

天井は13世紀に描かれた『最後の審判』

保存のために外の「天国への門」をはじめとする門や彫刻などのオリジナルは博物館に所蔵されています。

ミケランジェロが『天国への門』と呼んだことで有名な東側の扉。作ったのはロレンツォ・ギベルティLorenzo Ghiberti

博物館の様子

クーポラの建築で使われたらしいクレーンみたいな機械。まさかの木製…

左からリュート、オルガネット、ヴィエラを持つ天使

聖歌のための大型の譜面台と楽譜

結局音楽関係のものをはしゃいで撮っています(笑)

今回はこれで終わろうと思います。沢山写真も撮ったし紹介したいこともあるのですが、一体いつまでかかることやら。。。気長にお付き合いいただけると嬉しいです。

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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