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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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4月13日から今日までは、学校がバカンスでした。
今回のバカンスは、ずっと行ってみたかったイタリアの2都市、フィレンツェとヴェネツィアに行ってきたので、それぞれの街毎に3回分ずつくらい、旅行記のようにまとめてみたいと思います!

どちらも知らない人はいないほどの観光都市ですが、特に18世紀までの芸術文化の中心地でもあり、数ある作曲家たちが過ごした場所を是非生で見てみたかったのです。

というわけで、今回は「フィレンツェ編―その1―」です。
フィレンツェは音楽の面からみると、16世紀後半から17世紀初頭にかけてモノディや通奏低音をはじめとした、所謂「バロック音楽」の先駆けとなった街として良く紹介されます。
個人的にはこういう話は眉唾物だなと思うのですが、よく「オペラや通奏低音を発明したのがフィレンツェのカメラータにいたカッチーニやペーリだ」なんて言われたりしますね。
彼らが音楽や演劇を熱心に研究していたことは間違いないのですが、専門家っぽい人がこういうことを簡単に書いたり言ったりするのをみると「アーアー…」と思ってしまいます(苦笑)

そういうことはともかく、フィレンツェは音楽だけでなく美術や演劇、天文学や数学、文学など様々な知的な活動が行われていた地です。この旅でも、多くの建築や美術品を見ながらその名残を感じ取ることが出来ました。

初回となる今回はどこかとりわけ観光地を紹介するのではなく、旅行中度々散歩に出たので、その様子と、あとは食事について書こうと思います。

〇到着!

今回は飛行機で一度ヴェネツィアまで飛んで、その後さらに列車でフィレンツェまで移動しました。空港から駅に向かう途中、海やヴェネツィアの街がちらっと見えたのですが、後日にお預けです。。。


列車でサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着し、一度ホテルに荷物を置いたら、もう時間も観光地は閉まってしまう時間だったので散歩へ出かけました。

〇街歩き

・ミケランジェロ広場からの眺め

フィレンツェの街が一番綺麗に見れるというミケランジェロ広場Piazzale Michelangelo
まずはここからの街の様子です!




フィレンツェは商業で発展した街なので、お金持ちが優れた建築家を雇って自分の宮殿を建てたため、ちょっと歩くだけですぐに「○○宮殿 Palazzo ○○」を見つけられるような、街そのものが博物館という感じでした。有名なメディチ家も銀行業で台頭してから次第に権力をつけていきましたが、それ以外にも沢山の名門が存在したわけです。


有名なヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchio(左)とウフィツィ美術館Gallerie degli Uffizi(右)

モッツィ宮殿Palazzo dei Mozzi 知らなかったので行きませんでしたが、実は穴場の美術館らしい。

メディチ=リカルディ宮殿の庭 Palazzo Medici-Riccardi

歩きながらだったので、逐一調べてはいませんが、この記事を書きながら試しにイタリア語で「フィレンツェの宮殿Palazzi di Firenze」とググってみると、ウィキペディアに凄まじい数の宮殿の名前がリストアップされていました(^-^;
歴史や文化に興味がある人なら街歩きだけでも滅茶苦茶楽しめると思うので、散歩は超おススメです!もちろん中を見れないところも多いですが、これらの宮殿にまだ人が住んでいるというのもこの街のすごいところです…。
有名なピッティ宮殿やヴェッキオ宮殿の中は別の回で書こうと思います。

・その他の風景
もちろん、ただ街歩きをぶらぶら歩くのも楽しいです!
が、日中は常に人が多いのでスリなどにはくれぐれもお気をつけて。観光客の国籍を見極めることに慣れているからか、フランス人よりもそれぞれの国籍に合わせて挨拶をしてきて気を引こうとする輩も多くいるように感じました。


ヴェッキオ橋Ponte Vecchio周辺



確かドゥオモ広場Piazza Duomoのあたり


駅から見えるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会Basilica di Santa Maria Novellaの裏にある広場


メディチ家礼拝堂 Cappelle medicee周辺
メディチ家礼拝堂の入口はこの写真に見えている教会の裏手にあります。
写真にデカデカと映っているのはサン・ロレンツォ聖堂Basilica di San Lorenzo
聖堂への入場、付属のラウレンツィアーナ図書館Biblioteca Medicea-Laurenzianaはそれぞれ別で料金がかかりますがここの回廊はとても綺麗でした。この季節は花が咲いて、回廊も教会内も可愛く彩ってくれています。



また図書館はミケランジェロのデザインによるもの。後から知ったので今回こちらには入っていませんが、訪れた際には是非こちらも見てみてください!




街の建物に沢山の種類の紋章を見かけました。それぞれの紋章の意味も知りたいなぁ...

ミケランジェロ広場から帰りに通ったアルノ河の対岸からの景色も良い感じでした!
ちょうど日が沈むころを狙っていったので、夕日がとっても綺麗でした。

国立図書館も正面から綺麗に見えます。

〇食事
今回のように長期間どこかの都市を見て回るときは、キッチン付きのアパートホテルみたいなところを取るようにしています。2人で行くとその方が安いし、外食より体調も整えやすく、食費も安く上がるので。
それでも、数回はその土地の美味しいものを食べに出かけるようにしていて、フィレンツェでは2回ほどレストランに行きました。1回目は海鮮料理を扱うバーみたいなところに、2回目は友達が勧めてくれたレストランで名物のTボーンステーキを食べました。
ちなみに、1か月くらい前に食べ過ぎで体調を崩して以来、すっかり食事の量が減り、良いものを適量美味しく食べるという技をようやく身に着け始めました(笑)

1軒目はフィッシング ラブ アレ ムラーテFishing Lab Alle Murateというお店。
電話で予約も出来ますが(英語可)、面倒なので直接行きました。
店の2階が綺麗なお店なようなので、気になる方はトリップアドバイザー等で見てみてください。2階の席にどうしても行きたい場合は、予約したほうが良いかもしれません。

マグロTonnoのタルタル

カジキSpadaのタルタル
どちらも玉ねぎやレモン、パイナップルと混ぜられています。魚も新鮮で美味しかったです!

ポルチーニ茸のラビオリ。エビとカニのソースがかかっています。

白身魚とトマトソースのパスタ。
パスタはフランスと違ってちゃんと固目に茹でてくれてるし、ソースには魚介の出汁がしっかり効いててとても美味しかったです。ボリュームも満点。

値段も割とリーズナブルで、カウンターもあるので軽く一杯ひっかけながら、タルタルなどのおつまみを気楽に楽しむのもいいかもしれません。ただ、付け合わせに出てくるパンはその他のイタリアの店と同じく、全然美味しくありません。フランスのパンが美味しいのでそれに慣れているからかもしれませんが、それにしてもパンは美味しくないのです(;_;)

2軒目はリストランテ・ダ・リーノRistorante da Lino
ここは割としっかりめのレストランという感じで、隣の席にはいかにもお金持ってそうな現地の老夫婦が座っていました。
ここではTボーンステーキを注文したのですが、100gごとに注文できるので、2人で500gを注文して分け合うことにしました。

ガラガラとカートに載せて持ってきて、そこで切り分けてくれます。見た目の割に全然脂っこくなく、美味しい赤みのお肉でしたが、食べ応え十分です。これとサラダでお腹いっぱいになりました。会計の後、リモンチェッロをご馳走してくれたのですが、これがまた美味しかったです。
ちょっとお高めのお店でしたが、店員さんも親切ですし、おススメです。

余談ですが、フィレンツェのカフェやスーパー、観光地で働いている人も含めて嫌な感じの人がとても多かったのにはびっくりしました。
愛想悪い人は良くいますが、同僚と話しながら本当に適当に仕事してる感じで、挨拶しても無視する人も多く、あまり良い印象がありません。

あとはプラスαで中央市場Mercato Centraleも楽しいところでした。

2階建てになっていて、1階には所謂普通の市場のように肉、魚、野菜、チーズ等々の生鮮食品と数軒食事ができるお店が入っているのですが、こちらは午後早いうちに閉まってしまいます。
一方、2階はフードコートになっていてお酒を出すバーがあり、それに合うようなおつまみを好きなところから買ってきて食べることが出来ます。色々なものを一度に味わいたいのなら、こちらもおススメです!特に値段が格別安いということはありませんが、テーブルチャージ無しで、色々な物を選んで食べることが出来るのは意外とお得だと思います!

街で飲んでいる人を良く見かけるスプリッツSpritz
こんな可愛い見た目で、皆ジュースを飲んでいるかのようにへっちゃらな顔して飲んでいますが、結構強いです!アルコールダメな人は気を付けて下さい!!僕はこの一杯を飲みきれずに断念しました。また旅行者は皆気になっているのか、通りがかりにこれが何なのかと、買える場所について何度か質問されました(笑)

このお肉屋さんのように少しだけ生鮮食品を扱っている店もあります。

また、トイレは無料ですが、特に女性の方は混んでいます。市場のトイレなので清潔さは「それなり」です。

最後にイタリアと言えばカフェということで、何種類かカフェの写真を載せて今回は終わりです。一部見た目がグチャッとしているモノもありますが、既に出てきた時にはこの状態だったので悪しからず…。
観光地近くのカフェは観光客用にとっても高く値段設定されている所が多いので、おススメは街の中の方にある地元民も利用して良そうなカフェです。クオリティは変わらず美味しいですし、値段もちゃんと適正価格(エスプレッソが1~1.2€)といった感じですので。


定番のエスプレッソEspresso


イタリア版アイスコーヒーCaffe shakerato(手前)とアメリカンCaffe americano(奥)


名前忘れたけど、多分ヘーゼルナッツのコーヒーcaffè alla nocciola…超甘いです。

続きます。。。





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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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