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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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日本は3月が年度末ですが、フランスは6月が年度最後の月。
今年度も無事に終了しました。

本当は色々ご報告に記事を挙げたかったのですが、5月6月は本当に忙しくて全然暇がありませんでした。
演奏会情報だけは掲載しましたので、もしよかったらチェックしてくださいね!


(全然関係ない写真ですが、今回文章長めで殺風景なので、夏のリヨンの写真)

それでは、順を追ってご報告を…

まず、5月には現在通っているCNSMの古楽ハープ科学士課程を受験し、無事に合格しました。
来た時はまさか自分がもう1回入試を受けるとは思っていなかったのですが、同校の先生から勧められ勇気を出して挑戦してみました。
課題曲はL.ルッツァスキの第4旋法のトッカータ、N.ヴァレのパヴァーヌ+1曲自由曲でA.カベソンの「別れの時にはAncor che co'l partire」。そして当日渡される初見の課題1曲でした。
2年前からようやくトリプルハープに取り組むようになった僕にとってはテクニカル的にちょっと難易度高めの曲ばかりで、入試前日までかなり緊張していました。
しかし、緊張が1周回った(?)せいなのかわかりませんが、試験の部屋に入ると何だか嘘のように気が楽になり、このときが一番楽しんで演奏出来ました。
音楽は理解できてるし、やりたいこともあるのに、テクニックが追い付いてないもどかしさを存分に感じたので、今後も沢山弾いて鍛えていかなければという感じです。

そして、この入試から約10日後にはチェンバロの卒試がありました。
外部から審査員が来て、国家演奏家資格を与えても良いかどうか判断するという試験で、こちらも大事な試験。(普通にちゃんと準備してさえいれば、資格は出るとは思いますが…?)
時間が45分にもかかわらず3つ以上違うスタイルのものをソロとアンサンブル両方で弾けと、とーってもプログラムを組むのが難しかったのです。
組曲とか協奏曲は全楽章入らないし、かといって曲が小さい物ばかりになっても弾きごたえ聴きごたえが無いということでまあまあ悩んだ結果、こんな感じのプログラムを弾きました。

-イタリアセクション
・G.ピッキ:トッカータ(フィッツウィリアムヴァージナルブック)
・B.ストロッツィ:カンタータ「オーラよ、今私は遥かなる偶像に話しかけることもできずAure gia che non posso dall'Idol mio」(歌+通奏低音)

-F.クープランセクション(生誕350年だから弾きたかった!)
・F.クープラン:ヴィオール組曲1番とホ短調のチェンバロ曲の組み合わせ
プレリュード-アルマンド-クーラント(ソロ、第17オルドル)-サラバンド-「跳躍La bondissante」(ソロ、第21オルドル)-「ハープ風La harpée」-ジーグ

・J.S.バッハ:トッカータハ短調BWV911

ピッキは16世紀、ストロッツィは17世紀後期のスタイルだし4つもスタイル違うの入ってるからOk!それに割と良い感じにプログラムを組めたかなと思っていたら、審査員、先生、友人たち皆から好評でした。悩んだ甲斐があった…(;_;)

無事こちらもパスすることが出来て、一安心。
演奏後いつも師事している3人の先生達はとっても喜んでくれていて、本当に嬉しかったです。普段とは違う視点から、審査員のコメントをもらえるのもこの形式の試験の良い点だなと思いました。

この試験の後は、通常の授業の試験期間に突入。テストを受けなければいけない授業は少なかったのですが、テスト時に提出しなければいけない課題もありしっかり事前準備が必要だったので、卒試後にだらけたい気分を抑えながらの準備はちょっと苦痛でした(笑)


そんなこんなで、あっという間に終わった感のある3年目。
最初は例年より授業とかは楽かな~とか思っていたのですが、
そんなことはもちろん全くなく(笑)、これまでの2年度と同様に濃密な1年だったなと思います。
リヨンに来てからというもの、毎年度終わるたびに
「ああ、今年も良く勉強したな」
と満足できているので、本当に幸せです。

とにもかくにも、これで学士課程は終了、来年度(今年の9月)からは通奏低音科の修士、ハープ科の学士を並行します。既に取った授業は免除できるとはいえ、きっと大変だろうと思いますが、自分を支えていくれている人たちに感謝しながら、今まで通り、前向きに、楽しみながら勉強していきたいと思います。

長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました!

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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