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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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5/26(火)に弾いていただく後期フレンチタイプの楽器。

そのクラヴサン(仏語でチェンバロの意味)の内の1台、タスカンモデル。
『タスカン』とは、ルイ15世、16世の宮廷で名声を得た製作家、パスカル=ジョゼフ・タスカン1Pascal Joseph Taskin(1723 – 1793) のこと。ベルギーのトゥーに生まれ、パリの名工ブランシェ工房で修行を積みました。ブランシェ一家は代々クラヴサンの名工房として栄え、タスカンの師となったフランソワ=エティエンヌ・ブランシェ2François-Étienne Blanchet II (c.1730 - 1766) 1750年代に国王公式のクラヴサン製作家に任命されます。師が36歳で早世した後はタスカンが工房と称号を引き継ぎました。
現存しているタスカンの手によるクラヴサンには、3列のレジスター(2組の8フィートと1組の4フィート)の他に、水牛の皮を爪に使ったもう1組のレジスターpeau de buffleが付けられたもの、演奏中に手を使わず膝ペダルでレジスター操作を出来るようにしたもの等、多彩なシステムが取り入れられています。
また、当時のフランスでは極東の中国や日本から輸入される漆器の人気が高まっており、チェンバロにも漆塗りを模した装飾が施されました(シノワズリー)。タスカンも美しい外観の楽器を製作しています。
以下のリンクから各博物館のページに飛べます。写真も見ることが出来ますので、是非!

①ハンブルクの美術工芸博物館Museum für Kunst und Gewerbe所蔵の楽器
こちらは1787年製。シノワズリーが施され、膝ペダルも付けられています。

②パリの音楽博物館所蔵Musée de la musiqueの楽器
こちらは1646年製のリュッカースチェンバロを1756年にブランシェ、1780年にタスカンが改造Ravalementした楽器。

1786年製の一段鍵盤楽器。美しいシノワズリーの楽器

どなたでも参加可能ですので、是非お越しください!詳細はこちらから

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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