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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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12月13日(日)に行われた演奏会【Souffle フランスのフルート奏者達 vol.1】無事に終演致しました。
今回は皆様への感謝と、次回演奏会のお知らせ、曲目ちょこっと紹介の記事です。


次回演奏会チラシ

何よりもまずは12月13日に、このような状況の中お聴きくださった皆様には大変感謝しております。
皆様と音楽をゆったりと共有する時間を持てたこと、とても幸せでした。
今回状況を鑑みて、お申込みをキャンセルされる方もいらっしゃいました。
お申込みいただいただけでも、励みになったのですが、どうか一日でも早く新型コロナの騒動が収まることを願うばかりです。。。

ついつい第1部のMCでしゃべりすぎて、思いのほかタイトなスケジュールになってしまい(笑)
初の1日2回公演だったこともあって、翌日はとても疲れを感じましたが、
私達2人ならではの演奏会にしたいと思って試みた曲目や、即興演奏に嬉しい感想を沢山いただけてとても励まされました。

また、同じコンサートシリーズは定期的に続けたいと思っていますので、どうぞ今後ともイ・フィラトーリ・ディ・ムジカをよろしくお願い致します!

さて、ここからはお知らせです。
イ・フィラトーリ・ディ・ムジカの2人が出演する今年最後となる演奏会が
12月26日(土)19時~近江楽堂で行われます。

バロック時代の即興演奏の醍醐味とも言える、オスティナート・バスに基づいた17世紀の作品を沢山取り上げます。
僕のFacebookTwitter
にはリハの様子を少しだけ公開しているのですが、
この動画の1曲目にあるS.ロッシのロマネスカによるソナタには、17世紀に良く使われていた面白いトリックが隠されています。

というのも、記譜上は『C』で書かれているので、簡単に言うと2拍子系なのですが、実際に演奏する際には3拍子で取らないと辻褄が合わないようにできています。

この画像の青の『1』は記譜上の1拍目、赤の『1』はミニマ(この譜面だと二分音符)3つで3拍子に取ったときの1拍目です。

3拍子で取ってあげると、2つ目の画像のような元のバスラインが見えてくるという面白いトリックが17世紀には良く使われていました。



その他有名な例では、G.フレスコバルディのロマネスカも同じトリックが使われています。


最初に左手が和音を鳴らし、右手にミニマ分の休符が置かれている拍は、記譜上では1拍目ですが、実際にはアウフタクトのような役割を果たしています。
因みに、ロマネスカについてはEarly music sources.comの動画が素晴らしくわかりやすく説明していますので、ご興味のある方はどうぞ。。。


ロマネスカ以外にも、様々なオスティナート・バスの作品をお聴きいただける楽しい演奏会になると思いますので、是非こちらも足をお運びいただければ幸いです。
SNSからそれぞれの奏者へのメッセージ、
お問い合わせフォーム→コチラ
または下記詳細のお問い合わせ先よりご予約いただけます。

こちらもどうぞよろしくお願い致します。
寒さがグッと厳しくなってきましたが、皆様体調に気を付けてお過ごしください。。。

---------------------------------
【新時代への輝き、バロックの目覚め ~心躍るオスティナートの調べにのせて~】
日時:12/26(土) 19:00開演 18:30開場
場所:初台 近江楽堂
出演:リコーダー 細岡ゆき、中島恵美    
   ヴィオラ・ダ・ガンバ なかやまはるみ    
   チェンバロ 曽根田駿 プログラム 
曲目:A.ファルコニエーリ 甘き旋律、 フォリアス       
   S.ロッシ ベルガマスカに基づくソナタ第12番       
   D.カステッロ ソナタ1番       
   G.カッチーニ 麗しのアマリッリ
   Ph.F.べデッカー+B.ストラーチェ  ラ・モニカ ほか               
料金(60席限定) :一般 3500円  ペア 6500円 
        学生(大学生以下) 2000円
♪チケット取り扱い♪
◇フラウト・カンタービレ事務局 email:flauto_cantabile@yahoo.co.jp Tel:050-5240-0346 (月~土 10:00~18:00)
◇イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ
    (HP内)お問い合わせより www.i-filatori-di-musica.com
◇古典楽器センター(火~土 10:30~19:00)
         Tel:03-3952-5515 /Fax:03ー3952-5516
<ご来場にあたり、新型コロナウィルス感染予防対策のお願い>
座席数は、定員半数の 60席 とさせて頂き、公演中は充分な換気を行いながら進めて参りますが、ご来場の皆様へもご協力お願い致します。
☆鑑賞時は、マスク着用をお願い致します。
☆当日のご自宅での検温にご協力頂き、37.5度以上ある方、
また、ご体調の優れない方はご来場をご遠慮下さいますようお願い致します。
☆チケットは、ご自身で半券をお切り下さい。また、半券の裏面へ お名前、お電話番号の記載 をお願い致します。
☆プログラムは、受付に置きますので、ご自身で、お取り下さい。 ご不便をおかけいたしますが、ご協力よろしくお願いいたします。

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ずいぶん寒くなってきましたね。

新型コロナもまだまだ油断のならない状況ですが、今月は2つ演奏会がありますので宣伝をさせて下さい。

1つ目はもう今週の13日(日曜日)ですが、フランスの笛のための作品を集めた演奏会です。


演奏会詳細情報はコチラ
プログラムの1番最初は、1702年に出版された、ミシェル・ド・ラ・バールM.de la barreの『通奏低音を伴ったフラウト・トラヴェルソのための作品集』の第1組曲から始めます。
この曲集はヨーロッパで初めて出版された横笛ソロのための作品集だとされています。

この演奏会最初の曲として、ぴったりな曲になるのではないかなと思います!

その他、チェンバロでは即興演奏のほかに、フランソワ・クープランF.Couperinの第12オルドルからソロ作品も2つ演奏します。1つは『双子Les juméles』もう1つは『アタラントL'Atalante』です。
どちらも表題が曲の中に強く反映されていて面白い曲なので、こちらも楽しみにしていただけると嬉しいです!

もうすぐですが、もしお出かけいただける方はこちらのお申込みフォームからお問い合わせください。

お申込みフォーム

もう1つの演奏会は今週末とは全く色の違う、17世紀イタリアの音楽を特集した演奏会です。


演奏会詳細情報はコチラ

タイトルにある通り、ほとんどの作品がオスティナート・バス(日本語に直すと固執低音)に基づいて書かれたものです。
バロック時代は総じて即興演奏が主流ですが、今回出てくるオスティナート・バスはモニカ、ベルガマスカ、フォリア、ロマネスカは、即興演奏の基盤になった代表的なものばかりです。
もちろんプログラムの中にも即興演奏を交えて、楽しみながら演奏していきます。

こちらも是非、ご検討いただければ幸いです。
お申込みフォームはコチラ

では皆様お身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ!



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チェンバロとゴシックハープの体験レッスンとミニコンサート、無事終了いたしました。
楽器を長い間やめていらっしゃった方や、触れていただくのが初めての方達の新しい発見や、音楽を楽しむきっかけづくりに立ち会えたこと、
がっつりとしたソロの曲を準備していただいた方に手助けできたこと、
こちらの方が受講して下さった皆様に励まされて、とても嬉しく、楽しい経験を沢山させていただきました。

ミニコンサートも1時間に無理やり詰め込んだ粗い音楽史みたいなプログラムになってしまいましたが楽しんでいただけた嬉しいです!
初めての方にも楽しんでいただけるような、楽しそうな曲を選んでいたら奏者的には結構ちょっと重めのプログラムになってしまったので、僕は少し疲れましたが。。。(笑)

今回時間が合わず受講していただけなかった方が何人かいらっしゃったので、お断りするのがとても心苦しかったのですが、またこのような会も定期的に開ければ良いなと思っているので、次回以降ご検討いただければ嬉しいです。

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9月に5年学んだリヨンの地から帰国しました。
帰国直前は忙しいこともわかっていましたが、後悔の無いようにと思って、録音を友人たちと一緒にしたり、最後のコンサートをしたり、学生としてとても充実した数日を過ごせました。本当に楽しかったです!


休暇中だったにもかかわらず、聴きに来てくださった先生たちと。

Matrimoineの日のために録った録音はFacebookなどでも放映されていましたが、Youtubeにも学校が上げてくれていたみたいです。まだお聴きになっていない方は是非!

エリザベス・ジャケ・ド・ラ・ゲールという18世紀のフランスで活躍した作曲家のカンタータ『セメレ』です。当時としては数少ない女性の作曲家です。

それでも、全部予定が終わってしまってからは、この5年間当たり前に見ていた景色がもうしばらくは見られないと思うと、寂しくて寂しくて、帰国直前は結構しょんぼりしていました。

帰国前日に上ったフルヴィエールの丘から


帰りの飛行機は朝1番に出る便だったので、仕方なくタクシーを予約していたのですが、時間になっても現れず、電話したら『30分後に着くから待ってて!』とか寝ぼけた声で言われるし、リヨンの空港では発券機が故障してて長蛇の列が出来てるし、着いたら荷物の1つが開いちゃってビニール袋に入れられちゃってるし、海外旅行あるあるの詰め合わせみたいな帰国になったので、日本に着いたときにはホッとしてしまいました。

またリヨンにも、ヨーロッパにも遊びに行けると良いなと思っていますが、とりあえず今後は、日本で頑張っていこうと思います!

お知らせが2つあるのですが、1つ目はホームページです!
この度、中島恵美とのデュオ『イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ』のホームページが出来ました。帰国する前からちょこちょこ2人で準備を進めていたのですが、今後も自分たちの出演情報やちょっとしたお役立ち記事など随時更新していこうと思っています。
よかったら覗いて見てください。

ホームページ

自宅レッスン、オンラインレッスンの詳細もこちらのページからご覧いただけます。
お問い合わせフォームも設置してありますので、気になること、レッスン、出演依頼等お気軽にお問い合わせください。

また、11月14日(土)には中野のSpace 415でチェンバロとゴシックハープの体験レッスンを行います。

落ち着いて楽器に触れていただきたいので、聴講は無しにしています。楽器は初めてという方も大歓迎ですので、是非この機会にご自分の身体で楽器の響きを感じてみてください。

同日14時45分~1時間のミニコンサートも予定しています。こちらは中世からバロックまでざっと聴いていただけるようなプログラムにしています。演奏会のみを聴きに来ていただくことも出来ますので、こちらも是非ご検討ください!


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体験レッスン詳細

・日時
2020年11月14日(土)10:00~19:00
講師ミニコンサート:14:45~15:45(14:30開場)
・会場 
Space 415 スペース415
(東京都中野区新井2-48-12)
JR・中野駅北口より徒歩12分、西武新宿線・野方駅よりバスで5分
駐車については、事前にご連絡下さい。
・使用楽器
1. フレミッシュ1段鍵盤チェンバロ(AA〜d''', 415/440Hz)
2. イタリアン ショートオクターヴ1段鍵盤チェンバロ(C/E - c’’’, 415Hz固定)
3. ゴシックハープ(G~b’’)
・スケジュール
10:00-10:45 レッスン1
11:00-11:45 レッスン2
12:15-13:00 レッスン3
13:15-14:00 レッスン4
14:00-14:30 演奏会準備
14:30-14:45 演奏会開場
14:45-15:45 ミニ演奏会(1時間)
16:15-17:00 レッスン5
17:15-18:00 レッスン6
18:15-19:00 レッスン7

・料金
レッスン受講 2000円
ミニ演奏会のみ 1000円(レッスン受講者は無料です)

・お問い合わせ、お申し込み:
メール:event.hs831.cembalo@gmail.com
またはホームページのお問い合わせフォーム
お電話:050-5809-8423

※新型コロナ感染拡大防止のため、お申込み料金はお振込みでお願いしていますので、出来ればメールかお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。

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しばらく宣伝の投稿ばかりしていたのですが、今日はただの日記を書こうと思います。

この度、5年在籍したリヨンのCNSMDを古楽ハープ科は卒業、チェンバロ/通奏低音科は修了しました。
紙のディプロマが届くのはまだ先ですが、とりあえず正式に認められたので安心しました。

入試の日のこと、日本を離れる前の日のこと、リヨンで生活を始めた日のこと、不安いっぱいで登校して、フランス語分からな過ぎて疲れ切ったオリエンテーションの日のこと、昨日のことのように思い出せるのに、いつの間にか5年も経っていました。


いつものレッスン部屋。そういえば入試もこの部屋でした。

あっという間に過ぎたけれど、この5年間はあらゆる面で自分のためになったなと思います。
住んでみたからわかるフランスやヨーロッパの良い所、悪い所、人々の価値観の多様さ、古楽を含めた音楽文化の受け入れられ方、勉強の進め方…体験した全てのことが、今後の自分の支えになる気がしています。

日本に居たときには『留学なんて空気を吸いに、遊びに行くようなものでしょ』という言葉も聞きましたが、僕にとっては全然そんなものではありませんでした。


学校の回廊

リヨンのCNSMのことを具体的に書くと、中世~バロックまで様々な内容を一通り体験できる学部生のカリキュラム、一次資料を翻訳無しで読める先生たちとのレッスン(大体の人は3か国語以上は使える)、良い意味で研究と実践が混然一体となっているレッスン、授業、セミナー、演奏会…どれも古楽の勉強には欠かせないけど日本では体験しにくいものばかりでした。

それから、僕は先生で学校を選んだわけではなかったけれど、古楽科の先生たちはどの先生たちも、技術的にも音楽的にも素晴らしい先生たちでした。
チェンバロに加えてハープもやっていたので、たぶん全ての先生のところに伴奏か何かで一度はレッスンに行ったはずですが、それぞれ全然違った音楽のとらえ方をしていました。

そして、どの先生たちも演奏に対する意見は言って、技術的な指導もするけど、自分と違う意見を潰そうとするようなことはしてきませんでした。それは先生同士でも、学生に対しても同じで、良い所を伸ばしてくれるようなレッスンでした。
少なくとも、僕がチェンバロで習った4人の先生とハープの先生は、一次資料の情報を学生と共有する時間を定期的に(通奏低音の学部生の場合はほぼ毎回)取ってくれました。それは、僕の演奏家として、先生としての将来の理想像とも言えるような姿でした。


学校の庭

贔屓するわけではないけど、留学を考えている人がもし近くに居たら、自信を持って勧めたい学校です。
ただ、3年前くらいから、日本の学校で「学部」を出ていると、同じ楽器で「学部」に入ることが出来なくなりました。というか、そのルールが厳しく守られるようになりました。僕のように芸大で学部を出てから、リヨンの学部に入りなおすということが出来なくなったというわけです。

なので、もしリヨンにこれから学部で、現役で入学したいと思う人は、現役だと高校を出てすぐ留学しなければいけないということになるのですが、中々厳しいルールだなと思います。
どこかを休学して留学するという手もありますが、いずれにせよ、外国人を締め出そうとするようなこのルールの変化はいかがなものかと思っています。。。

長くなりましたが、リヨンにはこの9月まではとりあえず居て、修士リサイタル代わりのコンサートをさせてもらってから完全帰国する予定です。
日本でも頑張りますので、帰国したらまた応援していただけると嬉しいです。

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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