pas à pas
前に進もう…少しずつ。少しずつ。
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しばらく宣伝の投稿ばかりしていたのですが、今日はただの日記を書こうと思います。
この度、5年在籍したリヨンのCNSMDを古楽ハープ科は卒業、チェンバロ/通奏低音科は修了しました。
紙のディプロマが届くのはまだ先ですが、とりあえず正式に認められたので安心しました。
入試の日のこと、日本を離れる前の日のこと、リヨンで生活を始めた日のこと、不安いっぱいで登校して、フランス語分からな過ぎて疲れ切ったオリエンテーションの日のこと、昨日のことのように思い出せるのに、いつの間にか5年も経っていました。
いつものレッスン部屋。そういえば入試もこの部屋でした。
あっという間に過ぎたけれど、この5年間はあらゆる面で自分のためになったなと思います。
住んでみたからわかるフランスやヨーロッパの良い所、悪い所、人々の価値観の多様さ、古楽を含めた音楽文化の受け入れられ方、勉強の進め方…体験した全てのことが、今後の自分の支えになる気がしています。
日本に居たときには『留学なんて空気を吸いに、遊びに行くようなものでしょ』という言葉も聞きましたが、僕にとっては全然そんなものではありませんでした。
学校の回廊
リヨンのCNSMのことを具体的に書くと、中世~バロックまで様々な内容を一通り体験できる学部生のカリキュラム、一次資料を翻訳無しで読める先生たちとのレッスン(大体の人は3か国語以上は使える)、良い意味で研究と実践が混然一体となっているレッスン、授業、セミナー、演奏会…どれも古楽の勉強には欠かせないけど日本では体験しにくいものばかりでした。
それから、僕は先生で学校を選んだわけではなかったけれど、古楽科の先生たちはどの先生たちも、技術的にも音楽的にも素晴らしい先生たちでした。
チェンバロに加えてハープもやっていたので、たぶん全ての先生のところに伴奏か何かで一度はレッスンに行ったはずですが、それぞれ全然違った音楽のとらえ方をしていました。
そして、どの先生たちも演奏に対する意見は言って、技術的な指導もするけど、自分と違う意見を潰そうとするようなことはしてきませんでした。それは先生同士でも、学生に対しても同じで、良い所を伸ばしてくれるようなレッスンでした。
少なくとも、僕がチェンバロで習った4人の先生とハープの先生は、一次資料の情報を学生と共有する時間を定期的に(通奏低音の学部生の場合はほぼ毎回)取ってくれました。それは、僕の演奏家として、先生としての将来の理想像とも言えるような姿でした。
学校の庭
贔屓するわけではないけど、留学を考えている人がもし近くに居たら、自信を持って勧めたい学校です。
ただ、3年前くらいから、日本の学校で「学部」を出ていると、同じ楽器で「学部」に入ることが出来なくなりました。というか、そのルールが厳しく守られるようになりました。僕のように芸大で学部を出てから、リヨンの学部に入りなおすということが出来なくなったというわけです。
なので、もしリヨンにこれから学部で、現役で入学したいと思う人は、現役だと高校を出てすぐ留学しなければいけないということになるのですが、中々厳しいルールだなと思います。
どこかを休学して留学するという手もありますが、いずれにせよ、外国人を締め出そうとするようなこのルールの変化はいかがなものかと思っています。。。
長くなりましたが、リヨンにはこの9月まではとりあえず居て、修士リサイタル代わりのコンサートをさせてもらってから完全帰国する予定です。
日本でも頑張りますので、帰国したらまた応援していただけると嬉しいです。
この度、5年在籍したリヨンのCNSMDを古楽ハープ科は卒業、チェンバロ/通奏低音科は修了しました。
紙のディプロマが届くのはまだ先ですが、とりあえず正式に認められたので安心しました。
入試の日のこと、日本を離れる前の日のこと、リヨンで生活を始めた日のこと、不安いっぱいで登校して、フランス語分からな過ぎて疲れ切ったオリエンテーションの日のこと、昨日のことのように思い出せるのに、いつの間にか5年も経っていました。
いつものレッスン部屋。そういえば入試もこの部屋でした。
あっという間に過ぎたけれど、この5年間はあらゆる面で自分のためになったなと思います。
住んでみたからわかるフランスやヨーロッパの良い所、悪い所、人々の価値観の多様さ、古楽を含めた音楽文化の受け入れられ方、勉強の進め方…体験した全てのことが、今後の自分の支えになる気がしています。
日本に居たときには『留学なんて空気を吸いに、遊びに行くようなものでしょ』という言葉も聞きましたが、僕にとっては全然そんなものではありませんでした。
学校の回廊
リヨンのCNSMのことを具体的に書くと、中世~バロックまで様々な内容を一通り体験できる学部生のカリキュラム、一次資料を翻訳無しで読める先生たちとのレッスン(大体の人は3か国語以上は使える)、良い意味で研究と実践が混然一体となっているレッスン、授業、セミナー、演奏会…どれも古楽の勉強には欠かせないけど日本では体験しにくいものばかりでした。
それから、僕は先生で学校を選んだわけではなかったけれど、古楽科の先生たちはどの先生たちも、技術的にも音楽的にも素晴らしい先生たちでした。
チェンバロに加えてハープもやっていたので、たぶん全ての先生のところに伴奏か何かで一度はレッスンに行ったはずですが、それぞれ全然違った音楽のとらえ方をしていました。
そして、どの先生たちも演奏に対する意見は言って、技術的な指導もするけど、自分と違う意見を潰そうとするようなことはしてきませんでした。それは先生同士でも、学生に対しても同じで、良い所を伸ばしてくれるようなレッスンでした。
少なくとも、僕がチェンバロで習った4人の先生とハープの先生は、一次資料の情報を学生と共有する時間を定期的に(通奏低音の学部生の場合はほぼ毎回)取ってくれました。それは、僕の演奏家として、先生としての将来の理想像とも言えるような姿でした。
学校の庭
贔屓するわけではないけど、留学を考えている人がもし近くに居たら、自信を持って勧めたい学校です。
ただ、3年前くらいから、日本の学校で「学部」を出ていると、同じ楽器で「学部」に入ることが出来なくなりました。というか、そのルールが厳しく守られるようになりました。僕のように芸大で学部を出てから、リヨンの学部に入りなおすということが出来なくなったというわけです。
なので、もしリヨンにこれから学部で、現役で入学したいと思う人は、現役だと高校を出てすぐ留学しなければいけないということになるのですが、中々厳しいルールだなと思います。
どこかを休学して留学するという手もありますが、いずれにせよ、外国人を締め出そうとするようなこのルールの変化はいかがなものかと思っています。。。
長くなりましたが、リヨンにはこの9月まではとりあえず居て、修士リサイタル代わりのコンサートをさせてもらってから完全帰国する予定です。
日本でも頑張りますので、帰国したらまた応援していただけると嬉しいです。
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プロフィール
HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
HP:
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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