pas à pas
前に進もう…少しずつ。少しずつ。
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来月の演奏会『織りなす旋律2』では、自作のディミニューションの発表も予定しています。
その中で1曲、ハープ用のアレンジも演奏予定なのですが、当日これだけについて長々話すわけにもいかず、かといって何も話さないのも聴きにくいかもしれないなと思って、ブログで何回かに分けて少し解説をしようかなと思います。
そもそもディミニューションは簡単に言うと、基の音の音価を2つ以上に分けることで音楽を装飾する技法のことです。
例えば全音符でド→ミという音の並びがあったら、ドの時間の長さを2つ、4つ、8つにわけるとこんな感じの装飾が考えられます。
今回特集する時代の器楽曲には、何人かの歌で歌われていたマドリガーレやシャンソンといったジャンルの曲に、このような装飾の方法を使ってアレンジされたものが沢山残っています。
曲の中では分割の数が少ないところもあれば、華やかに細かく分割されるところがあったり、色々な作曲家が良く使う定番みたいな型もあれば、想定している楽器や、書いた作曲家毎の独特な型も見られたりと、どんな装飾をどこで使うかについては、センスが問われるところです。
今回は書かれた作品だけでなく、自分たちでも編曲、作曲に挑戦しています。
で、本題ですが、今回用意しているハープのためのアレンジでは、ジャック・アルカデルトJ.Arcadeltのマドリガーレ『白く優美な白鳥Il bianco e dolce cigno』を基の曲として置いています。
この曲はコンサートで聴いて、良いなと思ったので選んだということもあるのですが、この曲と同じ曲集に収められている『私を死なせてくださいAncidete mi pur』という曲に、17世紀に書かれたハープ用のアレンジが残っているので、このアレンジを模倣して、ハープらしい編曲に仕上げてみたいと思ったことが大きな理由です。
編曲を残しているのは、ナポリのジョヴァンニ・マリア・トラバーチGiovanni Maria Trabaci、アスカニオ・マイヨーネAscanio Mayoneの2人ですが、今回はトラバーチの方を分析しながら、作ってみることにしました。
次回から、特徴的なところや、アレンジのハープらしさについて書いてみようかなと思っています。良かったら読んでみてくださいね!
その中で1曲、ハープ用のアレンジも演奏予定なのですが、当日これだけについて長々話すわけにもいかず、かといって何も話さないのも聴きにくいかもしれないなと思って、ブログで何回かに分けて少し解説をしようかなと思います。
そもそもディミニューションは簡単に言うと、基の音の音価を2つ以上に分けることで音楽を装飾する技法のことです。
例えば全音符でド→ミという音の並びがあったら、ドの時間の長さを2つ、4つ、8つにわけるとこんな感じの装飾が考えられます。
今回特集する時代の器楽曲には、何人かの歌で歌われていたマドリガーレやシャンソンといったジャンルの曲に、このような装飾の方法を使ってアレンジされたものが沢山残っています。
曲の中では分割の数が少ないところもあれば、華やかに細かく分割されるところがあったり、色々な作曲家が良く使う定番みたいな型もあれば、想定している楽器や、書いた作曲家毎の独特な型も見られたりと、どんな装飾をどこで使うかについては、センスが問われるところです。
今回は書かれた作品だけでなく、自分たちでも編曲、作曲に挑戦しています。
で、本題ですが、今回用意しているハープのためのアレンジでは、ジャック・アルカデルトJ.Arcadeltのマドリガーレ『白く優美な白鳥Il bianco e dolce cigno』を基の曲として置いています。
この曲はコンサートで聴いて、良いなと思ったので選んだということもあるのですが、この曲と同じ曲集に収められている『私を死なせてくださいAncidete mi pur』という曲に、17世紀に書かれたハープ用のアレンジが残っているので、このアレンジを模倣して、ハープらしい編曲に仕上げてみたいと思ったことが大きな理由です。
原曲もハープアレンジもYouTube、Naxosなどで聴けるので、良かったら聴いてみてください。
カタカナで入れるよりも、原語で入れたほうが色々な演奏が出ると思います。
編曲を残しているのは、ナポリのジョヴァンニ・マリア・トラバーチGiovanni Maria Trabaci、アスカニオ・マイヨーネAscanio Mayoneの2人ですが、今回はトラバーチの方を分析しながら、作ってみることにしました。
次回から、特徴的なところや、アレンジのハープらしさについて書いてみようかなと思っています。良かったら読んでみてくださいね!
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プロフィール
HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
HP:
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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