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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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来月の演奏会『織りなす旋律2』では、自作のディミニューションの発表も予定しています。
その中で1曲、ハープ用のアレンジも演奏予定なのですが、当日これだけについて長々話すわけにもいかず、かといって何も話さないのも聴きにくいかもしれないなと思って、ブログで何回かに分けて少し解説をしようかなと思います。

そもそもディミニューションは簡単に言うと、基の音の音価を2つ以上に分けることで音楽を装飾する技法のことです。
例えば全音符でド→ミという音の並びがあったら、ドの時間の長さを2つ、4つ、8つにわけるとこんな感じの装飾が考えられます。



今回特集する時代の器楽曲には、何人かの歌で歌われていたマドリガーレやシャンソンといったジャンルの曲に、このような装飾の方法を使ってアレンジされたものが沢山残っています。
曲の中では分割の数が少ないところもあれば、華やかに細かく分割されるところがあったり、色々な作曲家が良く使う定番みたいな型もあれば、想定している楽器や、書いた作曲家毎の独特な型も見られたりと、どんな装飾をどこで使うかについては、センスが問われるところです。
今回は書かれた作品だけでなく、自分たちでも編曲、作曲に挑戦しています。

で、本題ですが、今回用意しているハープのためのアレンジでは、ジャック・アルカデルトJ.Arcadeltのマドリガーレ『白く優美な白鳥Il bianco e dolce cigno』を基の曲として置いています。
この曲はコンサートで聴いて、良いなと思ったので選んだということもあるのですが、この曲と同じ曲集に収められている『私を死なせてくださいAncidete mi pur』という曲に、17世紀に書かれたハープ用のアレンジが残っているので、このアレンジを模倣して、ハープらしい編曲に仕上げてみたいと思ったことが大きな理由です。

原曲もハープアレンジもYouTube、Naxosなどで聴けるので、良かったら聴いてみてください。
カタカナで入れるよりも、原語で入れたほうが色々な演奏が出ると思います。

編曲を残しているのは、ナポリのジョヴァンニ・マリア・トラバーチGiovanni Maria Trabaci、アスカニオ・マイヨーネAscanio Mayoneの2人ですが、今回はトラバーチの方を分析しながら、作ってみることにしました。


次回から、特徴的なところや、アレンジのハープらしさについて書いてみようかなと思っています。良かったら読んでみてくださいね!



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今日は12月の10日(浜松)、25日(松戸)、28日(日暮里)で行われる演奏会「織りなす旋律2」の初リハでした。

昨年の第1回に引き続きリコーダー奏者の桐畑奈央さん、新しくファゴットの祖先にあたるドゥルツィアン奏者として長谷川太郎さんに出演していただきます。


この演奏会のコンセプトは、言葉にすると「全然知らない人に、いきなりディープなものを楽しんでもらうこと」でしょうか。音大生が聞いても、「ルネサンス音楽」という単語はピンと来なかったり、知ってはいても授業の中でチラッと触れる程度のもの、「対位法」は何か難しいもので、バッハとかが使ってたんでしょ?くらいのものかもしれません。

言葉を聞くだけで、敬遠されがちなものを集めた演奏会に思うかもしれませんが、実は結構仕組みとしては簡単だったり、身近な音楽の大元になっていたりして、ちょっと紹介してみると「あーこういうことか」と気が付いてもえることも少なくありません。
気が付くと、色々なことを耳で感じてもらえるようになるので、より演奏を楽しんでもらえるかなと思って、この演奏会シリーズでは説明を交えながら、難しそうに見えることを一緒にひも解く体験をして欲しいなと思っています。

色々と今日のリハでは方向性が定まったので、これから段々中身が充実していって、楽しいものに仕上がる…予定です!また随時このブログでも演奏会について紹介していくと思います。


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日時:
【海老名市公演(神奈川県)】2022年6月24日(金)
昼の部 15:30開演(15:00開場)
夜の部 19:00開演(18:30開場)
【茅野市公演(長野県)】2022年6月25日(土)
14:00開演(13:30開場)
会場:
【海老名市公演】海老名市文化会館 小ホール アクセス
 〒243-0438 神奈川県海老名市めぐみ町6−1
【茅野市公演】茅野市民会館 コンサートホール アクセス
〒391-0002 長野県茅野市塚原1丁目1−1
曲目:
O.ラッスス:「スザンナはある日」  G.バッサーノ編
ローレ:「別れの時」  G.B.ボヴィチェッリ編
ローレ:「宝石でもなく、金でもない」 G.D.カーサ編
G.P.da パレストリーナ:「わたしはこんなに傷ついて」 F.ロニョーニ編
D.カステッロ:現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻より
ソナタ第4番/ソナタ第8番/ソナタ第10番
A.グランディ:独唱のためのモテット集より「おお 清きものよ」 
ほか
出演:
丹沢広樹(バロックヴァイオリン)
細岡ゆき(ルネサンスリコーダー)
島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックチェロ)
原謡子(ソプラノ)
金子浩(リュート)→曽根田駿(バロックハープ)
杉本周介(オルガン、アルピコルド)

料金:
一般前売り 3500円
一般ペア券 6500円
高校生以下 1500円
(当日券は各300円増)
チケットご予約、お問い合わせ:
・電話
ムジカ・ロゼッタ 070-4430-0666
ヴィットーリオ・バロッコ 090-1749-2951
フラウト・カンタービレ事務局 050-5240-0345
・お申込みフォーム
 

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※宮崎賀乃子さんに代わり、オルガンで曽根田が出演します。


日時:
宮崎公演 6月4日(土)18:30開演(18:00開場)
東京公演 6月6日(月)19:00開演(18:30開場)
会場:
宮崎公演 三股町立文化会館(〒889-1901 宮崎県北諸県郡三股町樺山3404-2)アクセス情報
東京公演 すみだトリフォニー小ホール(〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-3)アクセス情報
曲目:
H.ヴァイヒライン:『音楽の祝祭』作品1より ソナタ第1番ハ長調
J.H.シュメルツァー:フェルディナント3世の死に寄せるラメント
H.I.F.ビーバー:『技巧と愉しみの調和』よりソナタ第6番ニ長調 他

出演:
ナチュラル・トランペット 杉村智大、村上信吾 
バロック・ヴァイオリン 杉田せつ子、鷲見明香 
バロック・ヴィオラ 中島由布良 
ヴィオラ・ダ・ガンバ 小池香織 
ヴィオローネ 角谷朋紀 
オルガン 宮崎賀乃子→曽根田駿
 
料金:
宮崎公演 前売り3500円(当日4000円)学生2500円
東京公演 前売り4000円(当日4500円)学生3000円
※学生券をご購入の方は、当日学生証の提示が必要です。
チケットお取り扱い:
«宮崎公演»
TIGET(リンクをクリックするとご購入ページに移動します)
メディキット県民文化センター 0985-28-7766
音楽工房トニカ 0120-29-9178
西村楽器 都城店 0986-24-2456
(有)宮崎ピアノ技術センター 0985-25-9788
«東京公演»
TIGET(リンクをクリックするとご購入ページに移動します)
東京古典楽器センター 03-3952-5515
山野楽器ウィンドクルー 
お問い合わせ:
メール ensembleacademiamusica@gmail.com
電話 070-3616-3505(杉村) 
主催:アンサンブル・アカデミア・ムジカEnsemble Academia Musica
後援:
オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、宮崎日日新聞
 
 

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【Souffle(スッフル)Vol.2 ~フランスのフルートのための作品を中心に~】
日時:2022年5月29日(日)15:00開演
会場:日暮里サニーホール コンサートサロン
(〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5丁目50−5 ホテルラングウッド 4階)
 
曲目:
・N. シェドヴィーユ:ソナタ第6番(「忠実な羊飼い」より)
・M. ブラヴェ:ソナタ第4番「ルマーグ」(作品2より)
・L. ケ・デルヴロワ:第4組曲(作品6より) 
ほか 
出演:
中島 恵美(リコーダー、フラウト・トラヴェルソ)
曽根田 駿(チェンバロ)
料金:
一般前売り 3000円
当日 3500円
(30歳以下の学生の方は各500円引き)
チケットご予約、お問い合わせ
②メール ensemble.5te.s@gmail.com

紹介動画

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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