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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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3月に4周年記念イベントに呼んでくださった茅ヶ崎のバー、roomnumbar3(ルームナンバー3)のブログで、なんと演奏会のことをお知らせくださっていました。非常にありがたいです。

恥ずかしながら、僕の演奏動画まで載せていただいています。
とても雰囲気の良いバーなので、是非遊びにいかれて下さいね!

いつも応援して下さる方達には感謝の気持ちでいっぱいです。

バーのホームページはこちら
http://roomnumbar3.web.fc2.com/

ブログはこちら。
http://ameblo.jp/roomnumbar3/entry-12012398649.html

演奏しなくていい時に、遊びに行きたい…(^-^;

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5/23(土)の『小さな楽器の声』で演奏する楽器を紹介します。
今回はゴシックハープ。
あ、今回は文章長くなると思いまーす(-_-;)

まずは演奏する楽器の写真。
ドイツの製作家、エリック・クラインマンEric Kleinmann氏が作ったゴシックハープ。


モデルは15世紀北ヨーロッパを代表する画家、ヤン・ファン・エイク(1390/1395?~1441)とその兄、フーベルト・ファン・エイク(1358/1390?~1426)が共作したといわれる『ヘントの祭壇画Gents altaarstuk(1434?)』。(リコーダーで有名な彼とは一応関係ありません。)
フーベルトが製作開始したものの、途中で亡くなったために弟のヤンが引き継いで完成させたといわれています。どの部分が兄、どの部分が弟が描いたかは不明なようです。こんな絵↓
 
長い歴史の中で、火災にあったり、盗難にあったり、ナポレオンがフランスに略奪したり、ナチス・ドイツが洞窟に隠して仕舞ったり…紆余曲折があって、現在は元のベルギー、ヘントにあるシント・バーフ大聖堂に所蔵されているようです。
この絵のどこにハープが描かれているかというと、上段の向かって右から2番目のパネル。女性(イヴ)のお隣にあるパネルの、オルガンのパイプの裏です。拡大するとここ↓

画のことにいつまでも触れていると、話が進まないので、とりあえずこのへんで。とにかくこの絵をもとに作られたコピーです。

次!この楽器、『ゴシックハープ』と現代我々は呼んでいますが、実はこの楽器のある大きな特徴についての記録はミヒャエル・プレトリウス(1571?~1621)の書いた音楽大全(シンタグマ・ムジクム) Syntagma musicum』(1614~1620)の中にも残っているのです。つまりどれくらいの使用頻度だったかはわかりませんが、バロック時代に差し掛かる辺りまで、使われていたようなのです。その大きな特徴は弦を止めてあるこれ↓
 ブレイピンと呼んでいます。brayはロバとかの鳴き声、いななきを意味します。ここに弦を当てて演奏すると、本当にビリ付いた、ロバの鳴き声のような独特な音色が出るのです。プレトリウスは、『普通の』ハープはこのビリ付いた音が出たと書いています。これは1619年に書かれた記述ですが、モデルとなったファン・エイク兄弟の画と比べると実に200年近くも開きがあり、非常に驚くべきことです。
ただ、プレトリウスの頃になると半音操作の面でかなり無理があったのではないかなと思ってしまします。というのも、半音操作するレバーもペダルも無ければ、半音用の弦も無いため、もともと調弦を変えていないと、とっさの#、♭には対応しにくいのです。弦の上か下を片方の手で押さえることで、どうにか出せはするのですが、そうなると片手でしか弾けない上に、音程も作りにくいのです。
そのためかどうかはわかりませんが、後のハープには半音を出せるように弦の列が2列、3列に増えたり、現代のハープに見られるようなペダルが付けられたりします。

実はこのゴシックハープを指定したソロのレパートリーというのはなく、色々な記述をみると盛んに演奏され、名手もいたことは間違いないのですが、実際どう演奏されていたのか、作品、奏法も謎が多いのです。

いやー…長いですね(^-^;この辺にします。
絵画では天使のが持っていることの多いハープ。個人的には、弾いていて別の世界に連れて行ってくれるような感じがします。ともかく!是非是非、実際に音色をお聞きください!

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5/3~5に長野県の上田で開催された信州EM村に参加してきました。

西山まりえ先生が芸術監督をしていて、今年で第4回目だそうです。
緑に囲まれた素晴らしい信州国際音楽村にて5/2~6の間、様々なイベントが催されていて、その中の3日間に参加してきました。
歌、ガンバ、ハープ、リュート、タンバリンの5つのクラスがあり、僕はハープクラス。2日間アンサンブルやテクニックの練習がみっちりあり、最終日の5日にはそれぞれの成果発表です。

朝7:30~ゲリラライブ付朝食で、朝早くから建物内外で皆さん練習!そこからレッスンに突入し、昼食にもゲリラライブ、またレッスンがあって、夕食にも臨時でゲリラライブが増えて、その後人によっては音出し可能時間いっぱいの22:00まで練習していたりと結構タフなスケジュールでした!
僕も目が半分しか開いてない中朝のゲリラライブで弾いたり、夜にも合わせをしたりしていましたが、終わってみると、心も体も元気になったように思います。(もちろんやっている最中は結構疲れましたが(;_;)

建物自体もすべて木造で響きも良いし、外も幸い昼間は晴れていて、外でも弾いたりと大自然に囲まれながら音楽を演奏するのはなんだか気持ちが良かったです。ご飯もとてもおいしくて、沢山の方とお話ししたり、演奏したり、お腹が痛くなるくらい笑ったり…本当に元気になりました!

演奏するのってこんなにも楽しかったのかと、思い出させてくれた経験でした。
特に最後にみんなで弾いたピサドールの『聖ホアン祭の朝』は未だに頭の中をループしています(笑)
さあ、また頑張ります!


ハープクラス、外でのレッスン。 

ゲリラライブでの演奏。

アンサンブルでも。

 
ヴァージナルも弾きました。
 
50人前パエリア!名物だそうです。美味しかった!

 
お世話になった先生達と皆様。ありがとうございました!

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5/23の『小さな楽器の声』で演奏する楽器を少し紹介したいと思います。

第1弾はスピネッティーナ。所謂オッタヴィーノとかオクターヴスピネットと呼ばれる楽器ですね。
音域は普通のチェンバロより1オクターヴ高い音域となっています。

イギリスのEMS社のキットをプロの製作家が組み立てたもので、それを2年前に譲っていただき、現在僕の所に来てくれたわけです。小さい楽器ですが、音色や音質は十分にアンサンブルでも力を発揮してくれます。

実はフレスコバルディにもこの楽器を指定したトッカータがあるのです。
今回の演奏会ではその中の1曲も演奏します。

調律は一番下のミ~ドの鍵盤の音域がショートオクターヴになっています。
つまり、ミはド、ファ♯はレ、ソ♯はミとなっています。
17世紀のチェンバロ音楽に出てくる、広い左手の音程は、超大きな手を持っていた人だけ届いたわけではなく、実はこのショートオクターヴによって誰でも普通に届いたわけです。
どんな音色がするのかは、当日のお楽しみ!

ちっちゃい!
天使さんが見守ってくれます。  

モデルとなった楽器はイギリスのヴィクトリア&アルバート博物館に所蔵してある楽器。
1600年頃のイタリアの楽器だとされています。
オリジナルの楽器には箱にも絵が描かれています。

ネタバレになりますが、今回演奏するトッカータは『スピネッティーナまたはリュートのた
めの』と書かれています。フレスコバルディはこのほかにも2つスピネッティーナのための作品を残しています。

 
カラヴァッジョ(1571~1610 伊)の画にも並んで書かれています。


『リュートを弾く若者』1596年頃。

リュートとチェンバロはもともと関係が深いのですが、、持ち運びが出来て、テーブルに置けばどこでも弾けたスピネッティーナは、とりわけ『鍵盤のついたリュート』という発想が強かったのではないかと推測されます。実際18世紀になっても使われた記述があり、その利便性も助けて、使われる機会は少なくない楽器だったのでしょう。

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新しく引っ越しました。

芸大のバロックダンス部のブログ、ホームページと一緒に運用していたのですが、部長ではなくなったので、個人のブログとは切り離しました。

引き続き新しいこちらのブログもご覧いただければ幸いです。

前のブログは1週間したら削除します。

新しいブログのURLはこちら↓
http://hayaononikki.syoyu.net/

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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