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pas à pas

前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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3日前の夜中にリヨンに戻ってきました。
飛行機が飛んだ翌日には大型の台風が地元を通過し、今朝起きたら北海道の方で大きな地震があったというニュースを見ました。
皆様が御無事でいらっしゃることをお祈りしています。今後もお気をつけてお過ごしくださいね。

さて、記憶に新しいうちに一時帰国のことについて書こうと思います。

演奏会で共演して下さった方々、聴きに来てくださった方々、情報の拡散でご協力いただいた方々、お忙しい中お話しする時間を作ってくださった先生、先輩、友人達にまずは感謝したいと思います。
今回の帰国では、沢山の方々の「支え」を強く感じました。皆様ありがとうございました!

今回は12日間という滞在期間のうちに、演奏会2つ、地元で公開レッスンという結構なハードスケジュール。おまけに予想を遥かに超えた日本の湿度と気温の高さに、帰国した初日には、体調が最後まで持つかどうか本当に心配になりました。
普段ならもっと食べれるはずが、完璧に夏バテしてしまい、無理に食べ過ぎて体調を崩さないよう気を付けなければならず、食に関してはとても悔しい思いでした!!(>_<)
次はもうちょっと生き易い季節に帰ろう…
といいつつ、色々食べました。写真撮らずに食べたものも多数なので、いくつかですが。
焼き肉、焼き鳥、刺身、寿司、オムライス…などなど、日本の美味しい物はとりあえず美味しく頂きました。本当は食べ過ぎなくらい食べたかったのですが!!!

トマトラーメン

冷麺

讃岐うどん


一方、演奏会ではとても良い雰囲気の中楽しんで演奏することができ、終演後も皆様からとても温かいご感想をいただき、どの会もとても充実した時間を過ごすことが出来ました。

正直に言うと、近江楽堂での2つの演奏会では、留学してから初めての東京での演奏会ということで、結構ドキドキしていました。
弾き方や音楽の見方も、自覚があるほど留学前とは変わったし、今の自分の演奏がどんな風に受け取られるのか不安だったのですが、芸大在学時代から聞いて下さっている方たちに

「良くなった」「うまくなった」

と言っていただけて、とても嬉しかったです。

各イベントの感想をちょっとずつ書きますね。

1つ目の「中島恵美リコーダーリサイタル」
リコーダーの中島さんとは芸大時代から数え切れない程一緒に弾いています。
そんな彼女にとって初のリサイタルでも共演させてもらえることは光栄でもありましたが、それなりにプレッシャーがありました。

本番


プログラムは18世紀フランス、ドイツのがっちりした曲となっていましたが、お互いにプレリュードを即興で演奏したり、うまくチェンバロソロを混ぜたりと、よく考えられたプログラムに彼女らしい意欲的なアイデアが織り込まれており、素敵なリサイタルになったと思います。

その4日後に同じく近江楽堂で行われた染谷熱子さん主催の演奏会
「親愛なる愛の神様 愛の神に寄せるイタリアバロック声楽の夕べ」
が行われました。

リハ中


実は主催の染谷さんと最初に出会ったのは僕がまだ芸大を受験する前の高校3年生の時に参加した講習会でした。
そのときはまだチェンバロを始めたばかりで、右も左もわからなかったのですが、

古楽の分野には
「こんな綺麗に歌う人がいるんだ…」
と衝撃を受けました。

芸大に入学してからは、バロックダンス部でお世話になって仲良くさせていただいていて、4年前にはこちらの自主企画で歌っていただきました。
そんなこともあり、今回は染谷さんの企画で呼んでいただけて、とても嬉しかったのです!

初共演のリュートの佐藤さんは、芸大の試験伴奏によくいらっしゃっていたので、大ベテランの演奏家というイメージで、最初は緊張していたのですが、親しみやすい方で、アイデアを出し合いながら、とても弾きやすい環境を作って下さりました。
僕が言うのもアレなのですが、染谷さんも前回共演した時から進化されていて、より豊かな音楽造りを感じられ、そんな彼女のリードの下、リハーサルの期間は短かったですが、共演者4人でお互いの音を良く聴きながら、音楽を良く楽しめたかなと思います。

終演後


そして、この演奏会の2日後には地元の松山で体験レッスンとレクチャーコンサートを行いました。
今は大分マシになりましたが、このイベントの前日からなんと喉に痛みが!
連日の疲れや冷房が祟ったのでしょう。。。
公開のレッスンをするのも、レクチャーコンサートも初めての試みで、個人的な反省点はありますが、積極的な受講、聴講の方たちのお蔭で、会自体は思っていた以上に実りのあるものになりました。

調律中

参加された方達がちょっとずつ楽器と距離を縮めて、良い音を出せるようになったり、様々なことに興味を持って質問をしてくださったりと、僕の方が良い刺激を沢山もらいました。

すっかり長くなってしまいましたが、そろそろ終わります。
今回体力的に大変な思いをしつつも、帰国して演奏会や色んな方のお話を聞けたのは、自分にとってほんとうに良かったと思います。

また、応援して下さっている方達のためにも、こっちで頑張らねばと気が引き締まりました。
日本の皆様、またお目にかかれる日までお元気でお過ごしくださいね!

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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