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前に進もう…少しずつ。少しずつ。

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昨日のブログにも書いた通り、昨日はリヨンのハープの先生であるアンジェリック先生と話したのですが、今のリヨンの古典ハープ科は結構大変らしいです。

僕がいた時も男は1人だったし、その前の代は男女1人ずつだったのですが、楽器のイメージもあってかやはり女の子は多い科です。
それに受け入れる人数も1学年2人以下で、大体2人が入学してくることが多いのですが、男女関係なく特に同性2人だとお互いに比較しやすくなってしまいます。
そうでなくても音楽家は同じ楽器の人とは比べてしまいがち、学校という狭い世界の中だと相手のことが特に気になってしまいますよね。僕も今でも努めて他人と比較しないようにしないと、SNSとかみるとふとした瞬間にネガティブな感情が湧いてきます。

リヨンの学校でも同じ時期に在籍していた1人はこないだ修士リサイタルを終えたけど、もう1人は元々練習さぼりがち、レッスンを休むことすらあって、何だかんだあった末に学校をやめて、友達とも音信不通になってしまっていたりとか、僕と入れ替わりで入ってきた2人のうち片方はすごくモチベーションが高くて、練習もしてくるから上手くなるけど、もう1人は毎回『すみません、練習が…』という言葉からレッスンが始まり、中々上達せず修士に行かせるかどうか迷うとのこと。

アンジェリック先生はレッスン中に他人と比較するようなことは言わない(少なくとも僕は言われてない)し、学校のレッスン日をちゃんと確保するために演奏会の出演予定もちゃんと調整する人なのですが、学校にいつもいるわけではないので、中々すごくプライベートな範囲までは面倒を見きれないのでしょう。皆とても若い子たちだし、全員の演奏を帰国する前に聴きましたが、僕が同い年の時にはバロックハープに触れたことすらなかったことを考えると、これからの可能性なんていくらでもあるように思えたのですが、精神的なことは本人にしかわからないからこればかりはどうしようもないかもしれません。

音楽に限らず、他人と比較することがモチベーションを上げるために役に立つと思っている人もいるかもしれませんが、長い目で見ると何事においても良いことなんてないと思います。自分の持っているものや大切に思ってくれる人のことを大事にして、自分の意欲や興味を純粋に伸ばして行くように、心がけたいものです。

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プロフィール

HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。

2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。

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