pas à pas
前に進もう…少しずつ。少しずつ。
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今日はレッスンデーでした。
たまたまですが、次から16世紀の作品や17世紀の通奏低音に取り組む生徒さんが多くなりそうです。
初めてチェンバロを触る方や初めて通奏低音に取り組む方には、いきなりこの辺りのものを課題として出してしまうと、面白いと思う前に「難しい」と抵抗感を抱いてしまう方がいらっしゃるので(現に僕もそうでした)もうちょっと耳馴染みのある響きがする18世紀の曲を出してしまうことが多いのですが、本音を言えば最初からこちらを最初に取り組んで欲しいなと思っているので、17世紀以前の音楽に取り組む人が増えてくれたのは嬉しいことです。
一度ちゃんと取り組んでしまえば、18世紀以降の音楽と地続きということがわかるのですが、どうしてもその時代の音楽の見方を探るために、後の時代には見られない色々な要素を学ばなければいけないので、教える側としても生徒さんに合わせて何をどういう風に提案しようか、どこまでなら理解出来そうかなどなど、頭を悩ませながらレッスンしています。
なんでも吸収してくれる人もいれば、直ぐに「つまり…」とかまとめて分かった気になりたい(実はわかってない/誤解してる)人、演奏に直ぐに反映できないとつまらなさそうにする人…人によって本当にリアクションも様々で、出来るだけポジティブに学んでもらうためにはこちらも工夫が必要です。いやあ、大変だ!
たまたまですが、次から16世紀の作品や17世紀の通奏低音に取り組む生徒さんが多くなりそうです。
初めてチェンバロを触る方や初めて通奏低音に取り組む方には、いきなりこの辺りのものを課題として出してしまうと、面白いと思う前に「難しい」と抵抗感を抱いてしまう方がいらっしゃるので(現に僕もそうでした)もうちょっと耳馴染みのある響きがする18世紀の曲を出してしまうことが多いのですが、本音を言えば最初からこちらを最初に取り組んで欲しいなと思っているので、17世紀以前の音楽に取り組む人が増えてくれたのは嬉しいことです。
一度ちゃんと取り組んでしまえば、18世紀以降の音楽と地続きということがわかるのですが、どうしてもその時代の音楽の見方を探るために、後の時代には見られない色々な要素を学ばなければいけないので、教える側としても生徒さんに合わせて何をどういう風に提案しようか、どこまでなら理解出来そうかなどなど、頭を悩ませながらレッスンしています。
なんでも吸収してくれる人もいれば、直ぐに「つまり…」とかまとめて分かった気になりたい(実はわかってない/誤解してる)人、演奏に直ぐに反映できないとつまらなさそうにする人…人によって本当にリアクションも様々で、出来るだけポジティブに学んでもらうためにはこちらも工夫が必要です。いやあ、大変だ!
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昨年ハープの替え弦を頼んだ時になかなか注文した弦がお店に届かなかったらしく、遅くなったお詫びにとお店が1冊ファクシミリの楽譜をプレゼントしてくれました。
IMSLPにも上がっていましたが、こちらのロドリゲス・マニュエル・コエーリョのFlores de musicaという曲集です。↓
楽器の指定に鍵盤楽器TeclaとハープHarpaと書いてあるので、ハープを弾くなら勉強しろ!ということで送ってくれたのかもしれません。
3曲は現代譜が同じくIMSLPに載っていますが、昨日から時間を見つけて自分でも大譜表に直してみています。
4声が総譜の形で書かれているパルティトゥーラです。音の縦の位置もずれているし、クレも読みにくいのですが、この時代の人たちはこれを見て演奏できることこそ理想としていました。いずれこれを見て弾けるように僕も頑張る…かもしれません。ここからだと縦を揃えて弾くのも一苦労で曲も把握しずらいので、普通に大譜表に直していますが、1曲が長いし、対位法が丁寧に工夫された曲調で良い感じです。
出版されたのは1620年ということで、フレスコバルディのトッカータ集の出版よりも年代的には後なのですが、ポルトガルはまだ古い様式主流だったこともあり、イタリアで書かれたバロックの音楽とは全然違います。
イタリアでもスペインの影響が強いナポリはまだ古い雰囲気を残していますが、コエーリョの作品はもっと古いままって感じです。ディミニューションの入れ方はマイヨーネやトラバーチのハープのための作品とよく似ているので、ハープらしい音型の共通点も見えてくるようで面白いなと思います。
そのうちどこかで演奏できるようにちまちま準備しておきます!
IMSLPにも上がっていましたが、こちらのロドリゲス・マニュエル・コエーリョのFlores de musicaという曲集です。↓
楽器の指定に鍵盤楽器TeclaとハープHarpaと書いてあるので、ハープを弾くなら勉強しろ!ということで送ってくれたのかもしれません。
3曲は現代譜が同じくIMSLPに載っていますが、昨日から時間を見つけて自分でも大譜表に直してみています。
4声が総譜の形で書かれているパルティトゥーラです。音の縦の位置もずれているし、クレも読みにくいのですが、この時代の人たちはこれを見て演奏できることこそ理想としていました。いずれこれを見て弾けるように僕も頑張る…かもしれません。ここからだと縦を揃えて弾くのも一苦労で曲も把握しずらいので、普通に大譜表に直していますが、1曲が長いし、対位法が丁寧に工夫された曲調で良い感じです。
出版されたのは1620年ということで、フレスコバルディのトッカータ集の出版よりも年代的には後なのですが、ポルトガルはまだ古い様式主流だったこともあり、イタリアで書かれたバロックの音楽とは全然違います。
イタリアでもスペインの影響が強いナポリはまだ古い雰囲気を残していますが、コエーリョの作品はもっと古いままって感じです。ディミニューションの入れ方はマイヨーネやトラバーチのハープのための作品とよく似ているので、ハープらしい音型の共通点も見えてくるようで面白いなと思います。
そのうちどこかで演奏できるようにちまちま準備しておきます!
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プロフィール
HN:
曽根田 駿 Soneda Hayao
年齢:
32
HP:
性別:
男性
誕生日:
1992/08/31
職業:
チェンバロ、古楽ハープ弾き
自己紹介:
愛媛県松山市出身。
4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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4歳からピアノを始める。
松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。
2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年6月に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。
2018年9月より、同校のクラヴサン―通奏低音専攻修士課程、及び古楽ハープ学士課程在学。
ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、Y.レヒシュタイナー、J-M.エイム、D.ベルナーの各氏に師事。
古楽ハープを西山まりえ、A.モイヨンの各氏に師事。
2014年3月に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。
2015年3月には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。
東京芸大在学中より様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音共に研鑽を積んでいる。
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